
●アメリカ(ヨーロッパ)から日本への車の輸入の話
引越会社が信用のおける会社であり、並行輸入業者(通常引越会社と付き合いがあることが前提)が信用のおける会社であれば、無償譲渡契約で消費税はゼロに
することができます。これは違法でも何でもありません。 たとえ200万円の価値のある車でも「ただで他人にくれてはいけない」という法律はありません。
さて、ここで話をちょっと前に戻して、アメリカから車を発送する前に引越会社等の担当者に「並行輸入制度を利用して車を運べるかどうか?」の質問をしておきましょう。
平行輸入制度とは、ある人物、法人がある車両を輸入した場合、一台目の車両に付いては法律で定められた規定の検査を実施することで輸入が認められます。
同じ人、法人が同じ車種の車を輸入する場合、「2台目から10台目まで」は安全に直結する機能検査(例えば制動装置とか、ハンドルの操作とか、ランプ類とか方向指示器とかブレーキランプが後方150mでも充分視認できる明るさであるかとか色々有る)以外の検査が省略される制度(法律)のことです。
つまり、一番先に、或いは1台目の車両は徹底的に検査されるが、2台目以降の車の場合は車種が同じであれば安全に直結する検査以外は簡略される、つまり検査費用が
安くなるということです。
車種によってその検査費用は異なるため、ここですべての車種について書くことは無理ですが、およその話(参考程度)をするならば、1台目の検査費用が50-70万円
かかり、同じ車種で2台目以降の検査費用は30-50万円となります。
20万円は安くなることになります。
この制度を使って輸入するために、自分の持っている車の「並行輸入枠」があるかどうかを担当者に聞くことです。
担当者は日本側に連絡を取ってその平行輸入枠を持っている人、法人があるかどうかを聞いてもらうことになります。
日本側では日ごろの付き合いのある並行輸入業者に尋ねます。 平行輸入業者がその枠を持っている場合はそのルートで安全適合検査を受けることができ20万円を節約する
道が開けることになります。
さて、日本の港に車が到着すると車の輸入通関検査があります。もちろん費用が掛かります。
通関が終わった車は自走できないので車両運搬車で安全適合検査をするための自動車整備工場に搬入されます。
整備工場で安全適合検査や排ガステストを終えた車はその後で車検を受け、自賠責の保険も掛けなければなりません。
そして登録となりますが、ここで忘れていけないのは、自分の車は並行輸入業者に無償譲渡してあるため、今度は業者から自分に無償譲渡してもらわないと自分の
車として登録ができません。
したがって、信用のおける会社を使わないとこのときに「NO」と言われたらそれまで、泣いても笑っても車は自分のものになりません。
ではこのようなことが無いように有償譲渡をしておいたらどうでしょうか?
港に着いた時点で有償譲渡200万円の消費税が10万円かかっています。
輸入業者は200万円を払っているので、今度は200万円で売り渡すことになります。その際に又消費税が10万円掛かります。 合計20万円にもなってしまいます。
それだけではありません。重量税も考えておく必要があります。
それまで業者が立て替えていた港から整備工場への運搬費とか、安全適合検査費用とか、安全適合検査の際に基準を満たしていない古くなったパーツの交換(ブレーキパッド
やその他の部品の交換が発生した場合)費用とか手数料、諸雑費・税金等を合計したものを車の持ち主に請求してその支払いが終わったところで車の引渡しが行われます。
登録に際して、自賠責の保険料とか登録手数料とかは業者が立て替えてくれます。 したがって、それらの費用すべてを支払ったら車は自宅まで届けてもらえます。 自分で
引き取りに行っても良いのは言うまでもありません。 登録時前に「車庫証明」がないと登録はできないのはご存知ですね。
では、ここでそろばん勘定をしておきましょう。(一般自家用乗用車)
アメリカ→日本:約24万円、日本の港での車両通関費用:約7万円、港から整備工場への運搬費:約5万円、安全適合検査・排ガス検査費用:約40万円、
自賠責保険(1年分):約2万円、登録手数料・取扱い手数料・その他諸雑費:約5万円、しめて 合計83万円。
これを目安としたら良いでしょう。
ここで再確認ですが、パーツ等の交換が発生したりすると費用も増えることを考えておく必要があります。あくまでも日本の道交法に合わせるための整備です。出発地で「普通に乗っていた
」ということで整備が不必要ということにはなりません。
80〜90万円(ニューヨークから自宅で乗れるまで)の範囲で収まれば「車持ち帰り作戦大成功」と思うべきです。 この引越しノウハウを読んだあとでも129万円払いたい人はどうぞご自由に。
西海岸(ロスアンゼルス、サンフランシスコ)の場合は船賃が東海岸の半分ほどになりますので10万円くらいは安くなる可能性があります。
輸送方法にも色々と種類があり、車を単体で船のコンテナー(20FT)に積みつける場合は船賃が高くなりす。 本件で計算しているのは40FTのコンテナーに車も
引越荷物も一緒に積載した場合を想定して計算しています。
引越荷物が無い場合は船賃も高くなり、、平行輸入制度を使わない場合(知らない場合)は日本側での安全適合検査も簡略化できないので正規の費用を払わなければならなくなります。
つまり、黙って頼めば120万円〜140万円は見ておく必要があります。
1万ドルの中古車でも、10万ドル(1000万円)のベンツでも船賃、通関費、安全適合検査等の諸費用はほとんど(絶対ではありませんが)変わりません。
日本側で有償譲渡する場合の消費税は大きく違ってきますが、無償譲渡なら消費税は関係ありません。
したがって、安い車を持っていく場合は諸費用が高いという印象を受け、高級車を持っていく場合は「安い!」という印象を受けることになります。

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