引越荷物で運べないものはない=25年間のノウハウ6=




●荷物の破損と紛失はなぜ起きる?
次に船のコンテナーには標準で2種類のサイズがあります。 20FTと40FTの長さの2種類です。それぞれ6.5mと13.0mです。

24FTのトラックには10トンの荷物を積めますが、容積は約40CBMあります。
40CBMと言うと、引越会社が基準となる箱として使っている約3.3CFT(cubic feet)の箱(約45cm真四角)が 420個ほど積めます。
20FTの船のコンテナーで380個ほど、40FTのコンテナーでその2倍、760個という計算ができます。
学生の引越しでダンボール箱が10-20個ほどの場合はトラックで20-30人分の荷物が一度に積めることになります。
家族構成4人の一般標準家庭の場合でも日米間を移動する際の荷物量は上記の箱に換算すると日→米が約100箱、数年後に 米→日の引越時で1.5倍から2.0倍弱になります。
したがって家族の荷物でも3-4世帯分の荷物が一度に積めることになります。

荷物をまとめて輸送する場合はそのようにたくさんの荷物が積めますが、倉庫⇔お客さんの家の場合は普通は1軒ごとの荷物を引き取ったり、配達したりするので トラックのボデー内はがらがらの状態になります。

そこに箱が10個とか20個積まれただけの場合はシェーカーの氷になるので、作業員は全部の箱をトラックの一方(通常は前部)にまとめて積み上げてストラップ(ロープの替わり でベルト状のもの)で固定します。こうすることによりばらばらの箱が荷台であっちへ行ったりこっちへ来たりということがなくなります。

船のコンテナーの場合も同じで通常は混載で複数の荷主の荷物を一緒に積み込みます。
理由は一人の荷主の荷物でコンテナーが満杯になる事が無いためです。
前述のように学生さんの荷物なら20FTのコンテナーで20-30人分の荷物を一緒に積まないと満杯にならず、しかも多くの物流会社や引越会社は40FTのサイズの コンテナーを多用します。それは経済性の観点からです。
20-30箱の引越荷物を日本からアメリカまで30-40万円(目的地により料金は変わる)で運べるのはそのように40FTのコンテナーを使用してたくさんの人の荷物を一度に 輸送しているからです。

仮に、20-30箱の荷物を混載の形を取らずに20FTのコンテナーで運んだ場合は引越料金は2倍くらいに跳ね上がります。
アメリカの限らずヨーロッパ行きでも東南アジアでも同様で引越荷物料金は「混載」で荷物を輸送することを前提に料金計算をしています。


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「引越荷物で運べないものがありますか?」という質問を当然のことながら良くされる。
もちろん日本から外国の場合と、外国から日本の場合があるが、日本から外国のケースでは国連に加盟している国だけでも192カ国あるわけでそれぞれの 国に付いて語るのは「必要が生じた時に限る」のが普通でしょう。

ここでは外国(どこの国からでも)から日本のケースを話したほうが良いだろう。
基本的なことを言えば「法律で禁止されていないもの」であれば何でも引越荷物として持って帰れる。
それが車であろうと、豪華ヨットであろうと、B-747ジャンボジェット機であろうと持って帰れる。
ジャンボジェット機ならば持って帰るというより、乗って帰るほうが良いでしょう。
引越荷物には税金が掛からないので無税で持って行けることになります。

条件はただ一つ、「外国で個人用に所有していた物品で既に半年以上使用した(中古品)ものを個人で使用する目的で輸入するものであること」である。
従って、ジャンボジェット機でも自家用に乗り回す、飛び回る(?)目的で購入してすでに6ヶ月以上使用していたものであれば法律上免税で持って帰れることになる。
ジャンボジェット機の輸入税がいくらかは知らないが相当(数億円か数十億円か?)の節約になることは確か。

ちょっと例えが大きすぎて現実離れしているかもしれない。
もう少し現実みのある話に変えよう。
現在(7月)この引越しノウハウを執筆中であるが、時はすでに真夏である。
数ヶ月前の2-3月に「冬物一層処分」セールなどでミンクの毛皮のコートなどを買った人はいませんか?
もともとすぐに着るつもりは無いが、「5000ドルのコートが半額で2500ドルだったので買っちゃった」、「今年あたりに帰国になりそうだから」という人はいませんか?
「もったいなくて着れない」かどうかは分からないが、年末当たりに帰国したら「お正月にでも着ようかな?」と考えているかも知れませんねえ。

持って帰るまでに毛皮のコートの輸入税30%を忘れないでくださいね。 9万円のへそくりを今からしておかないと慌てますよ。
2500ドルで旦那さんが渋い顔(をしたかどうかは分かりません)、日本に帰ったらさらに9万円。 「そのコート40万円じゃないか?」ということになりますよ。

(奥さん)「そんな馬鹿な!1年も前に買ったのよ!」
(税関) 「でも、使っていないでしょ!1年前に買ってもまだ新品ですよ!」
(奥さん)「とんでもない、向こうのニューイヤーでも何回も着たんだから中古よ!」
(税関) 「でもねえ、奥さん、私たちは分かるんですよ、これが1回も着ていない新品だってことが・・・」
(奥さん) 「どうして分かるのよ!そんなこと!」
*後のページに続く



●引越し25年のプロが書く本音の話、 だからためになる…
●引越し会社を辞めて独立し別の事業を立ち上げた今だから書ける本音
●アジア、アメリカ、ヨーロッパ駐在で引越しをした経験からグローバルな観点で引越しを語る
●これだけ知っていれば10万円は楽に節約できる話
●しかも安かろう悪かろうではない!
●業者の選び方
●会社は大きければ良いか?
●市内引越しと違い海外引越しは会社が費用を払うがそれでも業者は選びは大切
●ここでは主に海外引越しに付いて語る

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