
●トラブルを避けようの話 (「銃砲、刀剣、麻薬にポルノ」はご注意)
日系の引越会社であれば「銃砲、刀剣、麻薬にポルノ」は荷物に入れないでください、と見積り時にはっきりと説明するので、その際に「そう言えば、銃があるな」と気が付く場合がありますが、
現地の会社の場合はそこまで日本の実情を知らないことが多いのでうっかりミスが取り返しの付かないことに発展してしまうことがあります。
ポルノ
「銃砲刀剣麻薬にポルノ」というようにポルノが一番後に来ますが、それでもポルノは未だご法度の部類に入ります。
日本でもアメリカでもポルノは国内で幾らでも手に入るので引越荷物で持ち歩かないほうがベターです。
ポルノといえばビデオ、DVD、雑誌等ですが、ビデオ1本当たり1-2万円の罰金、現物は没収処分、税関に何度か出頭させられて尋問を受けることになります。
時間の無駄、金の無駄、物の無駄、3Kならぬ 3Mになります。(似たような名前の会社があるが、それとは無関係)
引越し前にきちんと荷物の整理をしておかないと「日本でポルノが禁止されている」ことを知らないアメリカ、ヨーロッパの作業員はそのまま梱包をしてしまうことがあります。
「ここに置いていたアレが無くなっている」と後で気が付いたら、悪いことは言いません、すぐに引越会社に連絡をして倉庫で「物」を取り出してもらうよう頼みましょう。
既に輸出された後の場合は引越会社に頼んで税関検査の前に当局に必ず事前申告をしてくれるよう依頼しておきましょう。
特に20-30代の独身、単身赴任者はご注意のほど、税関が手ぐすね引いて待ってます。
上記の人は携帯品申告書に「同伴家族有り」と書けないので税関も独身者、単身者であることがすぐ分かるようになっています。
刀剣
2番目に掲げてある「刀剣」については刃渡り15cm以上の刃物は武器とみなされ没収の対象となります。
家庭内にある包丁でも刃渡り15cm以上あるものがほとんどですが、それまで規制してしまったら料理ができない、飯が食えない、ということになってしまう
のでその当たりは税関検査官の裁量に任されています。つまり、誰が見ても明らかに包丁であることが認識されれば没収は免れますが、同じようなサイズでも
自分で作ったような刃物はまず検査を通りません。
では、登山ナイフとか狩猟用のナイフはどうか?
いい質問ですが、これらは更に検査担当の税関吏の酌量如何ということが多いです。
一旦ダメと烙印を押された刃物は15cm未満のサイズに切断されたものを引き取るか、その前に任意放棄して引き取りをあきらめるかの判断をすることになります。
刀剣、日本刀
最後に刃物の代表格「日本刀」があります。
外国で見つけた、貰ったという日本刀を持っている場合は事前に税関に「これこれの理由で日本刀を持っている」と申告をします。
税関は各都道府県の教育委員会等(なぜ教育委員会か分からないが)の専門家に鑑定を依頼します。
専門家の鑑定の結果「美術品として価値のあるもの」と認定されれば少なくとも100万円以上の値段が付くそうですが、値段のことはさておいて、その日本刀そのものは
輸入を許可されますが、自分で引き取る前に警察に所持許可願い書を提出して許可を得なければなりません。 狩猟用のライフル銃等もその部類に入ります。
訳有って前歴に傷のある人はまず許可が下りないと思うべきでもあります。残念、100万円以上もする宝物(?)だが所持できない。
かくして、所持許可が出たら日本刀を引き取ることが可能になります。
自分の持って帰った日本刀が、名刀「正宗」、妖刀「村正」、どっちがどっちだったかあまり興味が無いので忘れましたが、それらの刀であれば時価「数億円」と言われているようです。
日本刀の産地はビルマ、現在のミヤンマー当たりに比較的多く産出するらしいです。
ちょっと冗談が過ぎましたが、第二次大戦時に伝家の宝刀を護身用に軍刀として持参した仕官や兵士(特に家督を相続する立場の惣領が出征した場合等)がインパール作戦等
で武運尽きて戦死、それを戦利品として村人が拾って持っていることがあるという話をバンコク駐在時代に聞きました。
昔話になってしまいましたが。 (インパール作戦は日本軍の死傷病者7万人という大敗戦だったと言われています。内戦死者3万人)
では、自分が日本まで持って行った「名刀」とおぼしき日本刀が運悪く数億円はおろか数百万円の価値もない新刀(明治以降に造られたごく普通の刀)だったらどうなるか?
検査を通らない刃物は15cm未満の長さに切り刻まれたものを引き取るか、出発地に送り返すかの選択ができます。
送り返すと言ってもその費用は本人が負担しなければなりませんが、15cmに切り刻むよりは元居た国に送り返して誰かに所持してもらったほうが刀の持ち主が成仏するで
あろうと判断するならばそのような方法もあるということです。
インド東部、ミヤンマー、タイ当たりに駐在している人、これを読んで仕事を放り出して宝探しならぬ「刀探し」等に走らないようにお願いします。
そのままお百姓さんに使ってもらって稲刈りか草刈りに役立つほうが刀の持ち主の魂も近くにいるでしょうから、良いと考えます。
バンコクあたりには「偽の日本刀」がたくさんあるので高い買い物(安物は最初から偽物と分かる)をしないように気をつけましょう。
大麻、麻薬
大麻とか麻薬の話は頻繁に新聞、テレビのニュースで聞いているので「うっかり」とか「知らなかった」ということで間違いを犯すことはなく、それを持っている場合は「確信犯」のため
言い訳は効かない。したがって罪も重い。
私は品行方正な駐在員を相手に仕事をしてきましたので、幸いなことにそのような案件、トラブルに巻き込まれること無く済みましたので
ここで書くこともありません。
が、どこに隠しても人間の数十倍の嗅覚をもつ麻薬犬には必ず発見されます。このことをよく念頭において誘惑に負ける
ことの無いように注意しましょう。

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